名前 | 和名:天女鸚哥(てんにょいんこ) 英名:Princess parrot 学名:Polytelis alexandrae |
分類 | オウム目インコ科ポリテリス属 |
原産地 | オーストラリア |
分布 | オーストラリア中部 |
サイズ | 35~45cm、90~100g |
羽色 | 雌雄で違う 頸部や背は緑褐色、腰は灰緑色、腰は淡い青紫色 |
食性 | 植物食性、種子、果実、昆虫 |
寿命 | 15年~20年 |
価格 | 40,000円~120,000円 |
パステルカラーの淡く美しい羽を持つお姫様 テンニョインコ【Polytelis】
テンニョインコの生態・分布
テンニョインコは、別名Alexandra’s parrotや、Princess Of Wales parakeetと呼ばれるようにイギリス国王妃となった、デンマークのアレクサンドラ王女に由来しています。
尾羽が非常に長く、パステルカラーの淡く美しい羽を持つインコで、その美しい姿からデンマーク王女アレクサンドラが冠され、和名でも「天女(テンニョ)」と名付けられました。
体は優しい緑色の羽に覆われ、首から胸にかけてのピンク色の羽が特徴的です。
現在では人の手によるブリードによって様々な色変わりの個体が生まれています。
西オーストラリア州西部、ノーザンテリトリー南部、南オーストラリア州北部の低木林や荒地、草原、生息し単独またはペア、もしくは15羽以下の小規模な群れを形成して生活します。
樹上で静止する際には枝に対して平行に止まります。
テンニョインコの雌雄の判断
オスは頭部が水色の羽毛で覆われており、オスに比べメスは頭部の水色および喉のピンク色が淡くなっていることで雌雄を見分けることができます。
テンニョインコの性格・形体
性格はおとなしいがややドライな面があり、あまり人にべたべたと甘えてこないといわれています。
言葉を覚え甲高い声でお喋りしますが、得意なほうではないようです。
おっとりと臆病で優しい性質の個体が多いです。
噛むこともあまりないようですが、噛んだとしても流血するような噛み方ではありません。
テンニョインコの鳴き声
鳴き声は、かなり高音ですが、音量的にはコニュアなどの中型インコに比べ控えめです。
集合住宅などで飼う方にはよいかもしれません。
テンニョインコの寿命
寿命は15年~20年です。
飼育下では20年以上生きるといわれています。
テンニョインコのケージ・適温
体は小さいですが、尾羽が非常に長いので見合ったサイズの大きめのケージを用意してあげましょう。
人が快適に過ごせる温度であれば大丈夫ですが、冬場など外気の温度が急激に下がる夜から早朝にかけては、保温することで急激な温度変化を防いであげましょう。
まとめ
テンニョインコは、とても美しい鳥です。
他の甘えん坊のインコたちのようにベタベタと甘えてこないドライな鳥ですので、触れ合い目的だと物足りなく感じるかもしれませんが、その分呼び鳴きに悩まされることも少ないと思います。
十分懐きますし、お喋りもしますので、触れ合いよりその美しい姿を愛でるのに最適のコンパニオンバードだといえるでしょう。