名前 | 和名:褪草鸚哥(さめくさいんこ) 英名:Pale-headed Rosella 学名:Platycercus adscitus |
分類 | オウム目インコ科ヒラオインコ属 |
原産地 | オーストラリア北東部 |
分布 | オーストラリア北東部 |
サイズ | 29~32cm、100〜130g |
羽色 | 雌雄で違いはない 淡黄色の頭、白い頬、黒と金色の波状の背中、淡青色の腹 |
食性 | 草食性、 果実、植物の種子、花 |
寿命 | 15年 |
価格 | 50,000円~80,000円 |
美しい姿と笛のような可愛い声 サメクサインコ【Platycercus】
サメクサインコの生態・分布
サメクサインコは、オーストラリアの固有種でケープヨーク半島の南からクイーンズランド州中北部のカードウェルまで分布しています。
草が茂った下層のある森林、並木のある水路、農地で見られ、人為的な農地の改変にもよく適応するので、果樹園や穀物にとって害鳥になることもあります。
2 つの亜種が確認されていますが、オーストラリア南東部の ナナクサインコと同種であると考えられています。
南方亜種では頬は全体的に白く、北方亜種では下部が部分的に赤く青くなっています。
くちばしは淡い青白色で、足は濃い灰色です。目は黄褐色です。
1877 年にハワイにも導入されましたが、1920 年代後半までに絶滅しました。
開けた森林に生息し、種子や果物を食べ、大きな木の洞に巣を作ります。
地上ではなく地下50センチの木の洞に巣があることも発見されたことがあります。
主に地上で餌を食べますが、木や低木でも食べ、日光の下よりも日陰で餌を食べます。
主に草、低木、木の種子や果実、花、昆虫、その幼虫を食べます。
特に繁殖期には、食事により多くのタンパク質が必要になります。
褪めた草色という名前を付けられていますが、けっこう派手な色の鳥です。
明るい色をしているにもかかわらず、樹冠の葉の間で餌を食べるときは、よくカモフラージュされています。
サメクサインコの雌雄の判断
雌雄の外見は似ていて、外見はほぼ同じです。
オスの方がわずかに大きい傾向があり、メスは下側がより淡く、くちばしがやや小さいことが多いです。
若鳥の性別を判断するのは難しく、若鳥のうちに性別を確実に知る方法はDNA鑑定しかありません。
サメクサインコの性格・形体
雛から育てれば手乗りになって、飼い主の肩に乗ったりとなついてくれますが、クールな面も持ち合わせています。
おしゃべりやものまねはあまり得意ではないですが、笛や歌を真似することもあります。
この種は全体に、お喋りは得意ではありませんが、簡単な単語を話す個体もいます。
繁殖も難しくなく、日本でも古くから飼われていたそうで、籠鳥として販売されていたようです。
サメクサインコの鳴き声
鳴き声はナナクサインコの鳴き声に似ており、飛行中は「クウィック、クウィック」と鳴き、止まっているときは「ピピピピピピ」と甲高い早口で静かなおしゃべりをします。
サメクサインコの寿命
寿命は約15年くらいですが、飼育下では20年ほど生きることも珍しくありません。
サメクサインコのケージ・適温
広い空間を好むので、できるだけ大きいサイズのケージで飼育してあげましょう。
狭いと綺麗な尾羽が傷ついたり、ストレスを感じてしまいます。
臆病なので何かに驚いたりすると、ケージ内で飛び回ることもあります。
大きな鳥ではありませんが、ケージは高さ・面積とも広めのものを用意してあげてください。
真冬、真夏を避ければ屋外での飼育も可能な丈夫な鳥さんです。
比較的丈夫で、飼育しやすい品種ですが、攻撃的になる可能性があるため、他の鳥とは隔離することが推奨されます。
まとめ
サメクサインコは、体が比較的丈夫で鳴き声も大きくなく、穏やかな性格をしています。
ベタベタに甘えてくる種ではないので、手乗りとして一緒に遊ぶと言うより、その美しい姿と笛のような可愛い鳴き声を鑑賞するのに適しています。