名前 | 和名:黄耳黒鸚鵡(きみみくろおうむ) 英名:Yellow-tailed black-Cockatoo 学名:Calyptorhynchus funereus |
分類 | オウム目インコ科クロオウム属 |
原産地 | オーストラリア |
分布 | オーストラリア南東部 |
サイズ | 55~65cm、750~900g |
羽色 | 雌雄で違う 体は濃茶色、頬と尾羽の側面が黄色 |
食性 | 雑食性、種子、木の実、果実、樹皮、昆虫 |
寿命 | 50~80年 |
価格 | ***** |
木に住む甲虫の幼虫が大好物 キミミクロオウム【Calyptorhynchus】
キミミクロオウムの生態・分布
キミミクロオウムは、オーストラリア南東部、南オーストラリア州のエア半島からクイーンズランド州南部および中東部まで生息しています。
温帯森林および森林地帯で見られ、その中にはエア半島に生息する非常に少数の個体群も含まれ、 2つの亜種が確認されています。
温帯原生林を好みますが、松の植林地にも遍在し、食料が豊富にある限りは都市部にも生息することがあります。
つがい、家族、あるいは小さなグループで空高く飛んでいる姿がよく見られます。
秋や冬の繁殖期以外は、100羽以上の鳥の群れに合流することがあります。
都市部や郊外にもよく現れますが、一般的に警戒心の強い鳥です。
通常は木に留まり、地面にはあまり降りてきません。
採餌は主に植物の種子ですが、木に穴を開け幼虫も食べます。
木に住む甲虫の幼虫が大好物です。
自生の古木 (樹齢 200 年以上) の高いところにある大きな空洞に巣を作ります。
生息地の断片化と営巣に適した大木の喪失により、ビクトリア州と南オーストラリア州で個体数減少が引き起こされています。
さらに、この種は気候変動により本土の生息域の大部分を失う可能性があります。
場所によっては、最近の人間による景観改変に部分的に適応しているようで、キャンベラ、シドニー、アデレード、メルボルンの都市部の一部でよく見られます。
キミミクロオウムの雌雄の判断
一見、雌雄であまり違いはありませんが、少し相違しています。
メスは尾の黄斑に縞模様が入ります。
成鳥のオスは黒いくちばしとピンクがかった赤のアイリングを持ち、メスは象牙色のくちばしと灰色のアイリングを持っています。
若鳥は全体的に鈍い羽毛、象牙色のくちばし、灰色の眼輪を持っています。
未熟なオスの上くちばしは、2歳までに黒くなり、くちばしの付け根から始まり、10週間にわたって広がります。
下くちばしは4歳までに黒くなります。
キミミクロオウムの性格・形体
1950 年代後半までは、この種が飼育下で見られることはほとんどありませんでした。
後に多数の野生の鳥がオーストラリアの市場に参入しました。
それ以来、一般に飼育されるようになりましたが、オーストラリア国外ではまだほとんど見られません。
飼育下では、ストレスや健康状態の悪化を避けるために大きな鳥小屋を必要とします。
タンパク質が他のオウムよりも重要である可能性があるという証拠がいくつかあり、低タンパク質は飼育下での黄身のない卵の産生と関連していると考えられています。
特にメスはミルワームを好んで食べます。
穏やかなので、小さなオウムとの一緒に飼育することができますが、繁殖中には適しません。
他のクロオウムと同様、オーストラリアが1959年に野生動物の輸出を制限して以来、キミミクロオウムもヨーロッパの動物園でほとんど見られなくなりました。
キミミクロオウムの鳴き声
昼行性で騒々しく鳴きます。
大きな鳴き声は遠くまで届き、互いに鳴き声を上げながら、かなりの高度を飛行します。
鳴き声は、 「キーオー…キーオー…キーオー」という甲高い鳴き声で、かなり遠くからでも聞こえるほどの大音量です。
耳障りな金切り声で警報鳴きを発することもあります。
キミミクロオウムの寿命
寿命はかなり長く、人間に匹敵するほど長寿です。
まとめ
日本では見かけることがない大変珍しい鳥ですが、西オーストラリア州の南西隅で見られ、森林、松林、農地、都市公園など、さまざまな生息地に生息しています。
オーストラリアへ旅したら、会ってみたいですね。