名前 | 和名:菫金剛鸚哥鸚哥(すみれこんごういんこ)※別名ヒヤシンスコンゴウ 英名:Hyacinth Macaw 学名:Anodorhynchus hyacinthinus |
分類 | オウム目インコ科アノドルリンクス属 |
原産地 | ブラジル |
分布 | ブラジル、アマゾン川流域 |
サイズ | 90~100cm、1300~1500g |
羽色 | 雌雄で違いはない 全身は明青色、翼は紫、尾羽や翼下面は暗灰色 |
食性 | 植物食性、ヤシの実、果実、木の実 |
寿命 | 40~60年 |
価格 | 6,000,000円~10,000,000円 |
コンゴウインコの中で最大 スミレコンゴウインコ【Anodorhynchus】※絶滅危惧種
スミレコンゴウインコの生態・分布
スミレコンゴウインコはヒヤシンスコンゴウともいわれ、コンゴウインコの中で最大級の大きさのインコです。
頭部は大きく、全身の羽衣は濃い青色から紫色、尾羽や翼下面は暗灰色で、クチバシのあたりには羽毛が生えておらず黄色い皮膚が露出しています。
希少価値が高く、世界一高価なオウムとして有名です。
ブラジルの固有種で、ブラジル中央部の水辺の森林につがいか小群で生活しています。
野生では、ペットや羽毛用、食用としても乱獲され、その数は激減し3000~5000羽しか確認できてなく、絶滅危惧種に指定されています。
ブラジルにおいては、法的に保護の対象となっています。
非常に強いくちばしで、堅いヤシの実、大きなブラジル ナッツのさや、マカダミア ナッツを割ることもできます。
スミレコンゴウインコの雌雄の判断
雌雄で色の違いはありませんが、オスとメスではくちばしの形状に違いがあり、オスはメスの嘴よりも幅が狭く、先端がV字になっています。
メスは下のくちばしの方が大きいので、閉じた時には隙間が出来、U字に見えるそうです。
スミレコンゴウインコの性格・知能
穏やかで、人慣れしやすいフレンドリーな性格だといわれています。
人の声を真似したり、言葉も覚えて喋ります。
気分にムラがなく、他のコンゴウインコよりも落ち着いていて、「穏やかな巨人」としても知られています。
スミレコンゴウインコの鳴き声
鳴き声はその体に見合った大きさで「ギャーギャー」とけたたましく鳴きます。
鳴き声によってなわばりを主張したり、仲間に危険を知らせたりしているのだそうです。
スミレコンゴウインコの寿命
寿命は、野生で50年生きるといわれていますので、飼育下ではかなり長寿だと思われます。
スミレコンゴウインコのケージ・適温
ケージの大きさは最低でも十分に翼を広げられるサイズは必要です。
毎日しっかりと放鳥の時間をとり、可能であれば、常に部屋にスタンドを置いて放鳥しておき、寝るときだけケージに戻すのが理想です。
体が大きい分、必要なケージが巨大で、鳴き声も大きいので、一般家庭で飼育しやすいオウムではありません。
くちばしも非常に強いので、ケージの金網を曲げてしまうことがあるようです。
脱走されないよう、毎日ケージの状態は確認しておきましょう。
コンゴウインコが生息している南アメリカの北部の気温はだいたい24度〜33度、湿度は60%以上になる熱帯雨林です。
寒さには強いほうですが、羽を膨らませるなど、寒そうな仕草を見せたらすぐに保温してあげましょう。
まとめ
色鮮やかで美しく、人なれしやすい性格のスミレコンゴウインコは、コンパニオンバードとして素晴らしい素質をもっています。
しかし、体と鳴き声がとても大きく、くちばしでの破壊力もすさまじいです。
防音対策もしっかりとして近隣に迷惑がかからない環境を整えることも必要です。
寿命も長く、飼育は一生をかけて考えておかないといけません。
しかも、大変高額なうえ、入手するには専門店で予約して待つしかありません。
一般人が飼うのはなかなか難しそうですが、大きな嘴でなんだかニコっと笑っているように見えるスミレコンゴウインコは、やっぱり憧れの鳥さんですね。