オオホンセイインコ Alexandrine parakeet

種類一覧
名前和名:大本青鸚哥(おおほんせいいんこ)
英名:Alexandrine parakeet
学名:Psittacula eupatria
分類オウム目インコ科ホンセイインコ属
原産地東南アジア〜南アジア
分布東・東南アジア~中央アジア
サイズ55cm~60cm、200~300g
羽色雌雄で違う
全身淡緑色、淡桃色の半円が頸をとりまく.肩羽に赤褐色の斑
食性雑食性、種子、果実、木の実、花、昆虫
寿命25年~30年
価格50,000円~100,000円
※価格は変動します。表示より大幅に違うことがあります。

欧州に初めて持ちこまれたインコ オオホンセイインコ【Psittacula】

オオホンセイインコの生態・分布

オオホンセイインコは、中国大陸、インドシナ半島、ネパール、ブータン、バングラデシュ、インド、パキスタン、アフガニスタンなどに広く分布しています。
標高 900m (3,000フィート) までの森林、農地、マングローブ林などに生息しています。
小さな群れで住宅地や農耕地に生息する事が多いです。

英名の「Alexandrine parakeet」は、アレクサンダー大王にちなんで名づけられました。
アレクサンダー大王のインド遠征でヨーロッパに初めて持ち帰られたインコで「インドオウム」とも呼ばれるそうです。
この鳥は、インドパンジャーブ州からヨーロッパや地中海のさまざまな国や地域に多数輸送され、そこで王族、貴族、軍閥によって珍重されました。

現在は、アジアを中心に広く分布し、また、オランダ、トルコ、イラン、アラビア半島、イスラエル、日本、北アメリカでは外来種として移入分布しています。
日本でも、飼い主によって飼育個体が放たれたり、逃げ出したりしたものが、野生化してしまって、いろいろと問題になっています。
1961年から東京都や神奈川県で繁殖や生息が確認されています。
近縁種であるワカケホンセイインコの野生個体群と並んで生息しています。
在来種の鳥類との競合、オウム病の媒介といった問題も指摘されています。

野生および栽培されたさまざまな種子、芽、果物、ナッツなどを食べます。
群れは、熟している果物やトウモロコシなどの穀物作物に大きな被害を与える可能性があります。
通常は小さな群れで生活しますが、餌が豊富な場所や共同のねぐらでは大きな群れを形成します。

オオホンセイインコとワカケホンセイインコはとてもよく似ていますが、大ホンセイインコには翼の上部には赤い部分がありますが、ワカケホンセイインコにはありません。

オオホンセイインコは、生息地の喪失、迫害、野生生物の違法取引などによる過剰な捕獲により、生息域内で個体数が急激に減少しているため、国際自然保護連合(IUCN)によって準絶滅危惧種に指定されています。
南インドでは散発的ですが、バングラデシュではまれで、北ベンガル州とスリランカの一部の地域では減少しています。
パキスタンのシンド州とパンジャブ州、ラオス、カンボジア北西部と南西部、タイで最も大きな減少が確認されています。

原産地では減少していますが、本来生息していなかった世界中のあらゆる地域でペット用に輸入、繁殖された個体が野生化して、害鳥扱いされることも多いです。

インドでは鳥類の販売が禁止されているにもかかわらず、都市部の鳥市場で白昼堂々売られており、インド政府が鳥類の保護に十分に取り組んでいないことを示唆しています。

オオホンセイインコの雌雄の判断

雌雄で外見が違います。
オスの首周りには黒色の輪の模様があり、首筋にピンク色の帯があります。
メスには黒い頬の縞模様とピンクの首筋の帯がありません。
若鳥は大人のメスと似た外見をしていますが、成鳥より尾が短いです。

オオホンセイインコの性格・形体

遊び心のある可愛い仕草や、人間の言葉を真似する能力が高いことなどから、昔から人気のあるペットの鳥です。
アレクサンダー大王もペットとして飼っていたと伝えられています。

雛の時から育てると、より慣れやすく、従順になります。
とても賢いので、人や他の動物の鳴き真似が得意で、様々な単語を覚えておしゃべりができます。
喋っている時は集中している為、目が点のようになる事があります。

人の手によるブリーディングでルチノー、アルビノ、ブルーなどの色のバリエーションがあります。

オオホンセイインコの鳴き声

中型インコの中でも体が大きい方なので、鳴き声も大きめです。
鳴き声はさまざまで、遠くまで鳴り響く大音量だったり、共鳴する鳴き声などがあります。
ワカケホンセイインコの鳴き声よりも深く、荒々しく、より響きます。
警戒するとさらに声が荒くなり、捕食者を襲うときは大声で金切り声を上げます。
群れだと興奮して一緒に鳴き声を上げます。

オオホンセイインコの寿命

野生下での寿命はおよそ15年~20年といわれています。
飼育下では当然寿命を延ばし、30年生きることも珍しくありません。

オオホンセイインコのケージ・適温

広いケージで飼育してあげないとストレスを感じます。
カゴにいる時間が長いのであれば、できるだけ広いケージを用意してあげたいです。
また、遊び好きなのでストレス解消のためにも、退屈しのぎのおもちゃなどを設置してあげましょう。
大きな声で鳴くので、集合住宅などでの飼育には向いていません。
戸建てでも、住宅が密集しているところでは防音対策は必須です。

日本の関東地方の冬は雪が積もるほど寒いですが、そんな環境でも野生化できるほど丈夫な種です。
暖かい地方出身の鳥ですが、それほど寒さを警戒しなくても冬は越せます。
とはいえ、寒いほうが良いわけはありませんので、寒い時期は暖かくしてあげましょう。

まとめ

陽気で遊び好きな性格で、賢いためペットに向いているといえます。
ただし、飼育下での寿命が長く、声が大きいので、お迎えを検討している方は留意してください。

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