名前 | 和名:墨西哥鸚哥(めきしこいんこ) 英名:Orange-fronted conure、Half-moon Conure 学名:Aratinga canicularis |
分類 | オウム目インコ科クサビオインコ属 |
原産地 | 中央アメリカ、北メキシコ |
分布 | メキシコ西部~コスタリカ |
サイズ | 23~25cm、68~80g |
羽色 | 雌雄で違いはない 全体に緑色、オレンジ色の額、鈍青色の頭頂部、鈍緑色の後冠 |
食性 | 植物食性、種子、果実、花 |
寿命 | 25~30年 |
価格 | 200,000円~400,000円 |
エネルギッシュでフレンドリー メキシコインコハーフムーン【コニュア】※絶滅危惧種
メキシコインコハーフムーンの生態・分布
メキシコインコは、英名では嘴を月に見立ててハーフムーンと呼ばれています。
日本ではあまり見かけることがない種ですが、日本でもハーフムーンと紹介されることが多いです。
ハーフムーンコニュアとも呼ばれています。
メキシコ西部からコスタリカにかけて生息しています。
さまざまな場所に生息していますが、そのほとんどは森林の端、落葉樹林、太平洋湿地林、サバンナ、木が散在する牧草地やヤシの木、マンゴーやバナナなどの果樹園にも生息します。
主に低地や丘陵地帯に生息する鳥ですが、高さは標高1,500mにも達します。
繁殖期以外には遊牧の群れを形成し、繁殖期になると生息域のより高い標高に到達します。
群れは数百匹の大群になる場合があります。
果実、花、種子など餌を求めて徘徊する大群は若いトウモロコシや熟したバナナに深刻な被害を与えることがあります。
オスとメスの両方で、約1週間かけてくちばしを使ってシロアリ塚に空洞を掘ります (初期の掘削の大部分はオスが行います)。
この後、シロアリが被害を受けた場所を封鎖して放棄する時間を確保するために、新しい空洞を7~10日間放置します。
そしてその後、戻ってきて内部に巣を作ります。
この営巣は、修復不可能な構造的損傷により最終的にシロアリの巣の崩壊を引き起こすことが多く、これが捕食性のアリがコロニーに侵入する機会となります。
オレンジがかった桃色の額と前頭、鈍い青色の頭頂部の中央、鈍い緑色の後冠、うなじ、背中をしていて、裸の黄色い皮膚の輪が目を囲んでいます。
喉と胸は淡いオリーブ色で、残りの下部は黄緑色です。
翼は緑色で、風切羽は青みがかっており、尾の上面は緑色、下面は黄色がかっています。
未成熟な個体は成鳥と似ていますが、額のオレンジ色が少ないです。
2004年には軽度懸念種として評価されていましたが、2020年以降は絶滅危惧種に指定してされています。
メキシコインコハーフムーンの雌雄の判断
雌雄は同色で、羽色の差による判別は難しいです。
ただし、いくつかの明確な色の変化により、メスをより簡単に見つけることができるという意見もきかれます。
メキシコインコハーフムーンの性格・形体
海外ではコンパニオンバードとしてとして飼われることがよくあります。
登ったり遊んだりするのが好きで、興奮しやすく精力的な鳥ですが、他のコニュア種よりも静かな傾向があるともいわれています。
適切に社会化されている場合は、フレンドリーな鳥です。
コニュアの品種の中ではよく話すほうの鳥でもあります。
多くの場合、彼らは自分が選んだ家族の一員と深い絆をこうとします。
家族に対して過剰なまでの愛情を表現してきます。
メキシコインコハーフムーンの鳴き声
鳴き声には、甲高い声で「キャー!」と鳴いたりと低い声で「ケッケッケッケッ」と鳴いたりします。
この種の中では最も静かなほうですが、あくまで「コニュア」の中で、ということです。
自然な鳴き声は適度に大きいのは否めません。
かわいらしく鳴いたり口笛を吹いたり、静かに独り言をつぶやいたりおしゃべりしたりすることもあります。
メキシコインコハーフムーンの寿命
寿命は25~30年と言われますが、他のインコ・オウム同様飼育下ではさらに長命になるでしょう。
メキシコインコハーフムーンのケージ・適温
コニュアは丈夫であることが知られており、あらゆる一般的な条件に非常に早く適応します。
ですが、非常に低い温度または非常に高い温度、過度の隙間風、過度の湿気には気をつけましょう。
コニュアは、全体に非常にフレンドリーで遊び好きで社交的であるため、飼い主の注意と世話に依存する可能性があることにも留意してください。
あまりかまってもらえないと退屈からストレスをため、毛引きや自傷行為につながる可能性があります。
健康を維持するためには、定期的に精神的な刺激を与え、ケージの外で飛行する時間が必要です。
また、とても遊び好きで、エネルギーに満ちていますので、おもちゃ、止まり木、ブランコなど飽きないようにいろいろ与えてあげてください。
まとめ
元気いっぱいの小さなコニュアは世界中で愛されており、ペットとして人気があります。
活発で楽しく、幸せ運ぶ愛らしい小鳥です。
日本ではあまり見かけることがありませんが、一度会ってみたいですね。