名前 | 和名:白腹鸚哥(しろはらいんこ) 英名:White-Bellied Caique 学名:Pionites leucogaster |
分類 | オウム目インコ科シロハラインコ属 |
原産地 | 南アメリカ |
分布 | ブラジル北部、アマゾン熱帯雨林、ベネズエラ南部、ギアナ高地 |
サイズ | 25cm前後、150g前後 |
羽色 | 雌雄で違いはない 黄色の頭部、白い腹部、緑の雨覆羽と背中 |
食性 | 植物食性、花の蜜、花粉、果実、昆虫 |
寿命 | 25~35年 |
価格 | 250,000円~500,000円 |
ずんぐりしたフォルムがぬいぐるみのよう シロハラインコ【Pionites】
シロハラインコの生態・分布
シロハラインコは、その名の通りお腹の羽が白く、オレンジ色の頭部と鮮やかな緑の背中が美しい鳥さんです。
尾は短く、足も太目で3頭身のずんぐりしたフォルムはぬいぐるみのようでとても愛らしいです。
遊び好きでお茶目なその姿は、SNSや動画サイトでもよくみかける人気のインコです。
原産地はブラジル北部のアマゾン熱帯雨林、ベネズエラ南部そしてギアナ高地です。
野生のシロハラインコは一般に森林地帯に好んで住み、果実や種子を食べて生活しています。
飼育下では栄養バランスの良い専用のペレットを与えましょう。
日本において「シロハラインコ」の名で流通しているものの殆どが、シロハラインコの亜種でキモモシロハラインコという足の羽毛が黄色のシロハラインコです。
キモモシロハラインコは、過去にシロハラインコとズグロシロハラインコの交雑種と考えられていたことがあります。
脚の色が緑色のシロハラインコは「グリーンタイツ」と呼ばれ、脚が黄色のものより高値で取引されています。
シロハラインコの雌雄の判断
オスとメスはまったく同じ外見をして見た目で判断することはできません。
メスの方がやや大きいといわれていますが、体重だけでも性別を判別することはできません。
性別を確実に判別するためには外科的な診断かDNA検査をするしかありません。
シロハラインコの性格・知能
たいへん人懐こく、活発で好奇心旺盛、遊ぶことが大好きです。
人とのコミュニケーションも好み、寝転がったりぶら下がったりして遊ぶ姿は見ていて飽きません。
ピョンピョンと跳んで歩いたり、ニギコロもさせてくれます。
非常に賢いので子供用の知育玩具で遊ぶこともできます。
インコに芸を教えたいという方にも、シロハラインコはピッタリです。
賢いシロハラインコですが、人の言葉は喋りません。
電子音などの音真似はすることがありますが、個体差は関係なく、おしゃべりは苦手です。
シロハラインコの鳴き声
鳴き声は甲高い金切り声です。
呼び鳴きされるとかなりやかましいですが、一緒にたっぷり遊んであげていれば騒ぎません。
たくさん遊んであげられる環境で飼育するのが望ましいです。
シロハラインコの寿命
寿命は、25~35年と中型インコの中でも長寿です。
飼い主に先立たれたインコは、心身的にショックを受け、毛引き症や食欲不振などから命を落としてしまうこともあります。
お迎えをする際には一生の付き合いになることを覚悟しましょう。
シロハラインコのケージ・適温
1日の多くの時間を過ごすケージは、快適な空間になるよう整えてあげましょう。
広さは遊び好きのシロハラインコが入っても、十分動き回れるゆとりが必要です。
かじって破壊したり、ドアを開けて脱走することもあります。
賢くいたずらが大好きなシロハラインコが安全に生活できるよう、ケージ選びは慎重に行いましょう。
退屈しのぎやストレス発散にケージ内にはおもちゃの設置が必要です。
放鳥時には、バードアスレチックを設置すると遊び場として活用してくれます。
シロハラインコは熱帯出身ですので、暑さにはある程度耐性がありますが、暑すぎるときには冷房が必要です。
28度ほどを目安に、様子を観ながら温度調節をしましょう。
寒さにはとても弱く、真冬では一晩で命を落としてしまうこともあります。
健康な成鳥であっても、15度は下回らないように温度管理をしてあげましょう。
シロハラインコの「シャケ化」
シロハラインコには、1歳ぐらいのときに突然攻撃的になる「シャケ化」と呼ばれる現象があります。
(遡上する必死な鮭と様子が似ていることからそう呼ばれるようになったそうです)
オスの子によく起こる現象で、症状は目が点目になり、飼い主やモノ、他の鳥など手あたり次第攻撃しまくります。
シャケ化が起こる年齢には個体差がありますし、ならないこともあるみたいです。
ペアで飼育している場合は、相方を血まみれになるほど攻撃するらしいので、シャケ化した時は片方を別のケージに移してあげましょう。
基本的には数日で落ち着くといわれていますので、落ち着くまでそっと見守りましょう。
まとめ
転がったりジャンプをしたり、容姿も愛らしいシロハラインコは、人気の中型インコです。
好奇心旺盛で賢い分、しっかりとトレーニングを行わないと、破壊行動や噛みつき癖など手が付けられなくなる恐れもあります。
噛む力も強く、家具や家電をかじったり、人に噛みついたりと困った面もあります。
はじめて鳥類をお迎えする方には、少し難易度が高いかもしれませんが、シロハラインコとの生活はきっと楽しいものになるでしょう。