名前 | 和名:桔梗鸚哥(ききょういんこ) 英名:Turquoise Parrot 学名:Neophema pulchella |
分類 | オウム目インコ科キキョウインコ属 |
原産地 | オーストラリア |
分布 | オーストラリア東南部 |
サイズ | 20~22cm、35~45g |
羽色 | 雌雄で違う 頭部、肩線は青、胸部は緑、腹部は黄色 |
食性 | 草食性、種子、果実、穀物 |
寿命 | 12~15年 |
価格 | 20,000円~40,000円 |
穏やかで静かな小鳥 キキョウインコ【Neophema】
キキョウインコの生態・分布
キキョウインコは、クイーンズランド州の南からビクトリア州の北まで、オーストラリア東部で見られる小さめのインコです。
森林地帯、自生の草が生える牧草地に分布していますが、森林と農地の中間の地域を好みます。
小さな群れまたは家族グループで暮らしており、地面の近くで餌を食べます。
冬にはロッキー山脈に見られるユーカリの木、春から秋には湿地や渓谷、一年中南東に面した斜面など、自分たちに適した生息地を積極的に利用して生息しています。
キキョウインコのカラーバリエーションは、ブリードによってノーマル以外色変わりの品種が多数生まれています。
オーストラリアではペットとして人気があり、ヨーロッパやアメリカ全土でも人気が高まっています。
従順な気質、静かな性質は、他のインコと比べても飼いやすく、初心者にも適しています。
飼育下では多数の色の突然変異が発生しています。イエロー、レッドフロント、パイド、ヒスイ、オリーブなど。
キキョウインコの雌雄の判断
キキョウインコは雌雄で見た目が異なります。
オスの翼には赤い模様がありまが、メスは目先が黄灰色では羽色が鮮やかなオスに比べ、ややくすんだ色になっています。
メスは、肩に茶色い斑点はありません。
胸部は緑色で白っぽく、顔の青みがかなり抑えられています。
幼鳥はメスに似た姿をしています。
若い雄は、翼の小さな茶色の斑点と青黒い姿によって区別されます。
キキョウインコの性格・形体
おとなしい性格の個体が多いため、飼いやすい種類のインコです。
キキョウインコは、クサインコなどのオーストラリア原産のインコ同様に、飼い主にベッタリというようなベタ慣れする個体は珍しいです。
多くの場合、飼い主とやや距離を取りますが、人には慣れます。
べったり手乗りにはなりませんが、気性が荒い個体は少なく、穏やかな性格なので飼いやすい鳥さんです。
おしゃべりは得意ではありません。
野生化でも水浴びが好きな個体が多く、飼育しているキキョウインコでも水浴びを頻繁にしたがりますので水遊びをさせてあげましょう
キキョウインコの鳴き声
キキョウインコの鳴き声は、高い声ですがインコの中でも小さくあまり騒々しくありません。
そのため、マンションなどの集合住宅でも近所迷惑になりにくく飼いやすいです。
キキョウインコの寿命
寿命は、12年から15年ほどといわれています。
飼育下で21年間生きた個体もいたそうです。
キキョウインコのケージ・適温
ケージ、伝統的な鳥小屋、吊り下げられた鳥小屋など、さまざまな種類の鳥小屋で飼育できます。
地面で餌を食べるのが好きなので、寄生虫の感染を防ぐために注意する必要があります。
非常に穏やかで、他の小型の穏やかなオウム、フィンチ、ウズラなどと同居することができます。
交配が起こる可能性があるため、Neophema属の他の種と一緒に飼育するのはやめましょう。
十分な運動ができるように、十分な広さのある鳥舎で飼育するか、たっぷり放鳥してあげたほうがよいです。
飛ぶスペースのない鳥はストレスや肥満に悩まされる可能性があります。
おもちゃには噛んで遊ぶ用に、毒性のない葉や枝を用意してあげましょう。
まとめ
穏やかな性格で、鳴き声が小さく、体も小さく、羽色は美しく、初心者にも飼いやすいインコです。
ベタ慣れになってニギコロやお喋り・・・というのは無理ですが、少し距離があっても懐いてはくれますので、ベタベタした関係は好みじゃないという方にはとてもオススメの鳥さんです。