名前 | 和名:岩鸚哥(いわいんこ) 英名:Burrowing Parakeet 学名:Cyanoliseus patagonus |
分類 | オウム目インコ科イワインコ属 |
原産地 | アルゼンチン、チリ |
分布 | アルゼンチン、チリ、フォークランド諸島、ウルグアイ |
サイズ | 40~50cm、250~300g |
羽色 | 雌雄で違う オリーブグリーンの体色、白い胸の模様、明るい色の下腹部 |
食性 | 種子食性、種子、果実、果物 |
寿命 | 15~20年 |
価格 | 150,000円~300,000円 |
崖や岩場に巣を作る イワインコ【Cyanoliseus】
イワインコの生態・分布
イワインコは、パタゴニアコニュアとしても知られ、アルゼンチンとチリ原産の種です。
現在 4 つの亜種が確認されています。
アルゼンチンの多くの地域で見られ、チリ中央部には孤立した個体群が存在します。
冬は、アルゼンチン中南部の鳥は北に渡り、ウルグアイ南部まで移動し、南方への渡り鳥となる一方、チリの鳥は寒い高度を避けるために斜面を垂直に下って移動します。
アルゼンチン北西部の個体群は、食料の入手可能性に応じて移動していきます。
イワインコという名前は、崖など岩場の穴に巣を作る習性にちなんで名付けられました。
雛を育てるために崖や渓谷に精巧な巣穴を掘り巣を作りますが、営巣場所として使用できる渓谷や崖がない場合、採石場、井戸、穴などの人為的な基質を使用します。
まれに、木の洞に営巣することもあるようです。
石灰岩や砂岩の崖の表面、多くの場合渓谷に熱心に巣穴を掘ります。
これらの巣穴は、崖面に深さ 3 m にも及ぶ場合があり、他のトンネルとつながって迷路を作り、巣室で終わります。
イワインコは一夫一婦制で、繁殖ペアは前年の巣穴を再利用しますが、巣穴を拡大することもあります。
大きなコロニーを作ることで捕食が減少すると考えられています。
大きく背の高い渓谷を選択することにより、より大きなコロニーと高い巣穴が可能になり、結果的に繁殖の成功率が高くなります。
乾燥した開けた土地、特に標高 2000 m までの水路付近を好みます。
生息地には、山地の草が茂った低木地帯、パタゴニアの草原、乾燥した低地、森林サバンナ、グランチャコの平原などがあります。
農地や都市部の端に生息することもあります。
かつてはアルゼンチンとチリにたくさん分布していましたが、最近では個体数は減少の傾向にあります。
イワインコの雌雄の判断
外見は雌雄でよく似ていますが、性的二形性がありオスはメスよりわずかに大きいです。
また、オスは腹部の赤い斑点がより赤くて大きい傾向があり、メスより明るい緑色の羽を持ち、メスは明るい青色の羽を持ち、紫外線の下では雌雄の見た目が判断しやすいです。
幼鳥は、くちばしに斑点があります。
イワインコの性格・知能
海外では一般的にパタゴニアコニュアと呼ばれ、人気のあるコンパニオンバードです。
遊び好きで、優しく、人間に対して愛情深いことで知られ、甘えん坊の性格はとても可愛いです。
また、話したり、周囲の音を真似たりすることことも上手にできます。
スキンシップが大好きですので、ケージから出して遊んであげる時間を十分に取ってあげてください。
ニギコロとカキカキも大好きな鳥さんです。
イワインコの鳴き声
鳴き声が大きいため、集合住宅などでは、防音対策が必要です。
カラスの鳴き声を高めにしたような声です。
カモメのような金切り声を発することもありますし、警報鳴きは「ギィギィギィ」です。
どちらにせよ、騒々しいということは覚えておきましょう。
イワインコの寿命
飼育下での寿命は20年といわれていますが、最長34年以上生きたという報告されています。
イワインコのケージ・適温
活発なほうですので、十分な居住スペースを用意してあげたいです。
また、定期的に放鳥して飛ぶ機会を与えてあげましょう。
人が快適に感じる温度なら十分です。
健康な成鳥なら細かい温度、湿度管理は不要です。
幼鳥、老鳥、病気の時は適宜温度管理をしてあげましょう。
まとめ
イワインコは、フレンドリーな性格の子が多く、とても穏やかで人懐っこい印象です。
よく慣れるので、飼い主とじゃれあって遊ぶのも大好きです。
ショップなどで見かける機会はすくないですが、手に入れられない鳥ではありませんので、希望される方は鳥専門店に相談されれば出会えるでしょう。
きっと良い可愛い家族になってくれます。