名前 | 和名:銅羽鸚哥(どうばねいんこ) 英名:bronze-winged Parrot 学名:Pionus chalcopterus |
分類 | オウム目インコ科アケボノインコ属 |
原産地 | 南アメリカ北西部 |
分布 | コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラ北西部、アンデス山脈 |
サイズ | 25~30cm、200~240g |
羽色 | 雌雄で違いはない 青銅色、先端に青い羽、赤い羽が散在 |
食性 | 植物食性、種子、果実、穀物 |
寿命 | 20~40年 |
価格 | 250,000円~500,000円 |
優しい性格の怖がりさん ドウバネインコ【Pionus】
ドウバネインコの生態・分布
ドウバネインコは、南アメリカ北西部の森や森林地帯で見られる、尾の短いずんぐりした鳥さんです。
山裾の熱帯樹林から亜熱帯樹林にかけて生息しています。
野生では通常、ペアまたは最大10羽の鳥からなる小さなグループで行動しています。
グループには警備をする鳥がいます。木の高いところに止まって、潜在的な捕食者が近づいてくるのを見つけて警戒鳴きをします。
木の洞に巣を作り、平均3~4個の卵を産みます。メスは卵を約26日間温め、雛は孵化後約70日で巣立ちます。
ドウバネインコの雌雄の判断
外見はほぼ雌雄同じで性別を見分けることはできません。
若鳥の頭は緑色が多くあります。
ドウバネインコの性格・形体
活発で、遊び好き、好奇心旺盛で活動的な種です。
アケボノインコ属は他のインコたちよりおとなしく、臆病で、ひとりを好み、人に触られるのはあまり好みません。
光の当たる角度によって見た目が変化し、さまざまな迷彩能力を持つカメレオンのような鳥です。
頭は少し暗い色で、翼の下面は明るいターコイズ色です。
尾の下側、目の周りの皮膚、鼻孔、胸の上部はオレンジがかった赤、足はピンク色、くちばしは黄色です。
羽毛の色合いや模様は一様ではなく、個体差があります。
話す能力はアケボノインコ属の中で最も優れているといわれています。
本質的に、鳴き続けたり噛みついたりする鳥ではありません。
毎日ケージから出してあげることができれば、たとえアパート暮らしであっても、初心者にも飼いやすい鳥といえるでしょう。
オスは主人に対して過度の愛着を示すことがあり、時にはやきもちから他の家族を追いかけて攻撃することもあります。
メスの方が飼いやすいかもしれません。
ドウバネインコはおしゃべりが上手です。
個体差によるところも大きいので無口な子もいます。
ドウバネインコの鳴き声
鳴き声は、飼育書や海外の飼育サイトでも静かなインコと紹介されることが多いです。
アケボノインコの仲間は、インコたちの中では特にもの静かな種です。
もちろん個体差はあり、中にはにぎやかな個体もいます。
ほかの鳥の鳴声につられて鳴くことも多いので、鳴き声が気になる方は一羽で飼う方がよいでしょう。中型サイズのインコの中では身体も大きいほうなので、鳴くと大きな声です。
お迎えを考えている方は近所に鳴き声が迷惑にならないか確認しましょう。
集合住宅や住宅密集地では防音対策も必要かもしれません。
ドウバネインコの寿命
寿命は野生で20年、飼育下では40~50年生きることもある長命です。
ドウバネインコのケージ・適温
活発な鳥なので、ケージにいる時間が長いなら、広いほどよいでしょう。
人が普通に過ごせる温度であれば、あまり気にする必要もありません。
幼鳥・老鳥・病気の時は適宜温度管理をしてあげましょう。
「ロックピッカー」の才能で有名なので、ケージからの脱走には注意が必要です。
ドアの鍵を開けることに才能があるくらい賢い鳥さんです。
まとめ
一見すると地味な色合いですが、日に当たるととても美しく輝く羽毛をもっています。
大人しくて、あまりギャーギャー騒がないので、集合住宅でも飼える中型インコといえるでしょう。
ただ、よく慣れて飼い主のことが大好きだとしても、カキカキはさせてくれても撫でたり抱きしめたりはさせてくれません。
遊ぶ姿はとてもコミカルで可愛いので眺めているだけでも楽しい鳥ですよ。