名前 | 和名:洋鵡(ようむ) 英名:Grey Parrot 学名:Psittacus erithacus |
分類 | オウム目インコ科ヨウム属 |
原産地 | アフリカ |
分布 | 中央アフリカから西部のギニア湾沿岸 |
サイズ | 約33cm、300-500g |
羽色 | 雌雄はほぼ同じ 淡灰色、風切羽は黒色、赤い尾羽 |
食性 | 果食性、種子、果実など |
寿命 | 約50年 |
価格 | 200,000円~500,000円 |
2歳児の心と5歳児の知能をもつ一番賢い鳥 ヨウム【Psittacus】
ヨウムの生態・分布
ヨウムは、大型インコの一種で、インコ類の中でもズバ抜けて知能が高い鳥です。
オウムの仲間と思われがちですが、オウム目インコ科の正真正銘のインコです。
雌雄問わず人間の言葉を覚えるのが得意で、言葉でコミュニケーションをとることさえ可能です。
個体差はもちろんありますが、人間の2歳児の心と5歳児くらいの知能を持つとされています。
似た体格のオウムたちと比べると、雄叫びなどもせず静かな鳥といえるでしょう。
声真似が得意な特性から、人の言葉を真似るだけではなく電話やサイレンなどの電子音まで上手に真似ることもできます。
2016年に開催されたワシントン条約の第17回締約国会議で、ヨウムの附属書Ⅱから附属書Iへの移行が決定され、今後は野生個体は、学術研究目的以外は、商業取引が全面的に禁止になりました。
これにより、国際取引が大幅に制限され、それまでのように海外からペットとしての野生個体は輸入ができなくなりました。
日本国内にはブリーダーも存在し、ヨウムはもう飼えない!なんてことはありませんが、この決定以降、ヨウムの価格が高騰したのはたしかです。
ヨウムの雌雄の判断
雌雄の判別を見分けるのは難しい鳥です。
メスは1歳半以降、肛門に近い側の尾羽の先端に灰色の縁取りが見られることが多く、オスは縁取りが無く赤のみであるか、白いラインが入ることがあります。
また、目の形がメスの方がアーモンド形をしているという説もありますが、素人目にはよくわかりません。
どうしても知りたい場合は、専門家の方に判別してもらうか、検査をするのが良いでしょう。
ヨウムの性格・知能
そんなヨウムには、反抗期が存在するそうです。
生涯で2度、反抗期を迎えるそうで自己主張が激しくなり攻撃的になる事もあります。
時期は個体差がありますが、だいたい1歳半~2歳の間に反抗期になる事が多いようです。
知能が高いがゆえにおこる反抗期のような気がします。可愛いですね。
ヨウムの鳴き声
ヨウムは雄叫びこそしませんが、絶叫すると凄まじい大声を出します。
鳴き声によるご近所トラブルも少なくなく、お迎えをする前に防音対策は必要になるでしょう。
ヨウムの寿命
寿命は約50年ほどといわれていますが、100年近く生きる個体もいるようです。
知能も寿命も人間並みのヨウムをお迎えするには覚悟が必要ですね。
ヨウムのケージ・適温
ケージの大きさは、羽を広げても余裕のある大きさのものを用意してあげましょう。
遊ぶのが大好きなので、おもちゃも入れてあげましょう。
嘴の力が強いので頑丈なおもちゃを選ぶようにして、退屈しないように定期的に交換してあげましょう。
いうまでもありませんが非常に頭が良いので、飼い主がケージを開けるのを見て開け方を覚えてしまうことがありますので脱走防止の対策も必要です。
野生下では湿度60-80%と高湿度の環境に生息しています。
適温は20~30度、日光浴でビタミンDを生成する為日当たりの考慮や頻繁な日光浴も必要です。
まとめ
人間並みの知能を有し、人間並みの寿命をもつ長命なヨウム。
ペットというよりも、パートナーや家族として迎えられないとヨウムは飼育できないかもしれません。
しかしながら、ヨウムと暮らすのはとても楽しいことでしょう。