名前 | 和名:鶸金剛鸚哥(ひわこんごういんこ) 英名:Great green macaw 学名:Ara ambiguus |
分類 | オウム目インコ科コンゴウインコ属 |
原産地 | 中南米 |
分布 | ニカラグアから西コロンビア |
サイズ | 85~90cm、1200~1600g |
羽色 | 雌雄で違いはない 全身は黄緑色、腰、尻、尾羽の上部は淡い青色、嘴の上が赤色 |
食性 | 植物食性、木の実、果実。野菜 |
寿命 | 50~70年 |
価格 | ***** |
翼を広げるととても綺麗 ヒワコンゴウインコ【Ara】※絶滅危惧種
ヒワコンゴウインコの生態・分布
ヒワコンゴウインコは、ニカラグアや西コロンビアなど中央アメリカに生息する絶滅危惧種の大型インコです。
2つの異所性亜種が認識されています。
ホンジュラスからパナマ、コロンビアに至る中米の大西洋側の湿潤低地の熱帯林に分布し、南米ではパナマ、コロンビア、エクアドル西部の太平洋沿岸の低地の落葉樹、乾燥した熱帯林に棲みます。
コロンビアでは、近縁種のコンゴウインコよりも湿気の多い森林地帯を好みます。
コスタリカで繁殖する生息地は、ほぼ季節のない常緑樹の熱帯雨林で、年間約10か月は雨が降り、年間降水量は1,500~3,500mm、年間平均気温は27°Cです。
通常、繁殖期にはコスタリカの海抜600メートル以下で観察されますが、繁殖後は標高1000メートルまでの高地に分散し、パナマ南部では標高1500メートルまで観察されることがあります。
通常、ペアまたは最大4~8羽の小さなグループで観察されますが、それ以上になることは非常にまれです。
コスタリカでは低地で繁殖するが、その後高地に分散し、食物を求めて移動する群れを作ります。
コスタリカでは通常、これらの群れは最大18羽の鳥で構成されています。
この種は樹冠の上部で休んで採餌します。
ニカラグアでは、人間に対して特に警戒心がなく、餌を与えるときに人間が彼らにかなり近づくことを許してしまうことがよくあります。
嘴の上の赤い羽根が特徴的な全長85cm前後の大型インコです。
体色は主に黄緑色で、嘴の上が赤く、腰、尻、尾羽の上部は淡い青色をしています。
尾は茶色がかった赤色で、先端は非常に淡い青色です。
顔の皮膚には小さな黒い羽の線があり、年老いたオウムやメスのオウムでは羽が赤みを帯びています。
幼体の目は黒ではなく灰色で、色は鈍く、先端が黄色の短い尾を持っています。
ミドリコンゴウインコと似ていますが、緑色は光沢のある黄緑色で、ミドリコンゴウインコの
深い緑色とは異なります。
また、ヒワコンゴウインコのほうがサイズが大きいです。
近年、熱帯雨林の伐採やペット用の密猟が絶えず、生息数は激減しています。
中でもアーモンドの木の伐採の影響が大きいようです。
ニカラグアでは、1998年に550羽ほど存在していたのが、2000年には200羽余りに減少し、
現在では100羽ほどとされています。
ワシントン条約附属書Ⅰに記載され、取引は厳しく制限されています。
ヒワコンゴウインコの雌雄の判断
外見で雌雄の違いはありません。
ヒワコンゴウインコの鳴き声
非常に大きくて騒々しい鳴き声は、遠く離れた場所でも聞こえます。
捕らえられた鳥は大きな鳴き声やうなり声を発し、きしむ音やうめき声も出します。
考えただけで悲しいです。
ヒワコンゴウインコの寿命
飼育下での寿命は大変長く、人間ほど生きるといわれています。
ヒワコンゴウインコのケージ
この種が飼育できる方はまれだと思いますが、他のコンゴウインコを参考にご紹介します。
繁殖期以外の飼育には長さ15mの大型の鳥舎で、中央には大きな木の止まり木が必要です。
健康な鳥は、大きなおもちゃや新鮮な枝を定期的に取り換えてあげたいです。
噴霧器で水浴びさせてあげるのもよいでしょう。
幼い頃から人間に適切に慣れていないと、人を噛む傾向があります。
まとめ
コンゴウインコの仲間の多くは、絶滅の危機に瀕しています。
ヒワコンゴウインコは、ルリコンゴウインコやベニコンゴウインコよりも遥かに生息数が少なく、絶滅危惧種に指定されています。
でも、日本国内のいくつかの動物園で飼育されていますので、会いにいきましょう!