名前 | 和名:姫金剛鸚哥(ひめこんごういんこ) 英名:Chestnut-fronted macaw 学名:Ara severa |
分類 | オウム目インコ科コンゴウインコ属 |
原産地 | 南アメリカ |
分布 | パナマ南部、ブラジル、ボリビア中央部、南アメリカ北部 |
サイズ | 30~45cm、300~400g |
羽色 | 雌雄で違いはない 緑色で、翼に赤と青の斑点、くちばしの上に栗色の斑点 |
食性 | 植物食性、花の蜜、花粉、果実、昆虫 |
寿命 | 30年~40年 |
価格 | 400,000円~600,000円 |
好きな人には全身で愛情表現 ヒメコンゴウインコ【Ara】
ヒメコンゴウインコの生態・分布
ヒメコンゴウインコは、ミニコンゴウインコの中でも最大の鳥さんで、大きさは尾羽もいれて約40cmほどです。
パナマ南部からアマゾンのブラジル、ボリビア中央部まで、南アメリカ北部の広い範囲で見られます。フロリダでは野生の群れが確認されています。
野生ではあらゆる種類の森林で生息しています。
通常、川の氾濫の影響を受けるような地域を好み、高い木の空洞を巣にするので、野生で見るのは難しいかもしれません。
農場・農園では、早朝から大規模で非常に騒々しい群れが畑の作物を荒らすので、農家にとって害鳥といわれています。
他のさまざまな鳥と一緒に、川岸の浸食によってできた粘土の丘に集まることがよくあります。
粘土は食事を補い、食物中の毒素から身を守り、必須ミネラルを供給すると考えられています。
ヒメコンゴウインコの雌雄の判断
外見から雌雄を判断することはできません。
ヒメコンゴウインコの性格・形体
ヒメコンゴウインコは、魅力的で気さくな性格をしています。
穏やかで人懐こく芸もよく覚えますが、好きな人以外にはなつかない傾向もあります。
しかし、好きになった人には、全身で愛情を表現してくれます。
いったん懐くと、転がったり体を擦り付けたりと全身で一生懸命愛情を表してくれます。
ただし、かまって欲しい時や寂しい時には大声で呼び鳴きをするようにもなります。
また、おしゃべりも得意で、人間との交流を楽しんでいるかのようによく喋ります。
ヒメコンゴウインコに限らず、大型の鳥は特にコミュニケーションをもとめる傾向にあります。
手乗りなら必ず1日1回は放鳥してコミュニケーションをとってあげましょう。
あまりかまってあげないと寂しさやストレスから、毛引きなどの問題行動を起こすことがあります。
ヒメコンゴウインコは、体のほとんどが緑色で、翼に赤と青の斑点があります。
頭部にはくちばしのすぐ上に栗色の斑点があります。くちばしは黒く、目の周りの斑点は白く、小さな黒い羽の線が入っています。
目の周りの裸の部分に羽毛の線がある唯一のミニコンゴウインコです。
ヒメコンゴウインコの鳴き声
鳴き声は非常に大きく、強烈です。
対策をしてもご近所には聞こえてしまうほど響きます。
絶叫すると、1m先の人の声が聞こえないほどの大声です。
一日中鳴き続けるわけではなく、朝と夕方のほぼ決まった時間に大きな声で鳴きます。
また、呼び鳴きや、他の鳥と遊ぶ時やおもちゃで遊んだりする時などに、興奮して鳴くこともあります。
大変やかましい鳴き声なので、音楽室なみの防音対策が必要です。
ヒメコンゴウインコの寿命
寿命は30~50年と長く、飼育下では80年生きたという報告もあります。
一生のお付き合いになることを覚悟してお迎えしてあげないといけないでしょう。
ヒメコンゴウインコのケージ・適温
飼い鳥の中では大きいほうなので、そのサイズにあったスペースのケージが必要となります。
窮屈さや運動不足を感じないようなスペースを確保できる環境が良いでしょう。
クチバシの力もとても強いので、ステンレスなどの丈夫な材質で、金網も太めの、大型の鳥用のケージがふさわしいでしょう。
鳴き声も大きいため、防音対策は必須です。
飼い主の普段の生活はもちろん、近所迷惑を考えると集合住宅や住宅密集地などで飼うのはあまりおすすめできません。
丈夫なほうなので、人が快適に過ごせる温度であれば大丈夫です。
幼鳥・老鳥・病気の時は適宜温度を調節してあげましょう。
また、健康のため日光浴や水浴びも十分させてあげたいですね。
まとめ
緑一色で一見地味に見えるかもしれませんが、ヒメコンゴウインコは翼を広げると、赤や青の羽根がありとてもカラフルな鳥さんです。
一般的にコンゴウインコは人に慣れやすく賢い鳥ですが、中でもヒメコンゴウインコは特に飼い主によく懐いて、強い絆を求め甘えてくる可愛い性格をしています。
ただ、シャイな面も持っているので、根気よくしつけをしたり遊んだりしてあげる必要があります。
寿命は平均して40年以上になりますから、お迎えを検討している方は一生を共にする覚悟を持って飼育してください。