ヒムネキキョウインコ Scarlet-chested parrot

種類一覧
名前和名:緋胸桔梗鸚哥(ひむねききょういんこ)
英名:Scarlet-chested parrot
学名:Neophema splendida
分類オウム目インコ科キキョウインコ属
原産地オーストラリア南部
分布オーストラリア南部
サイズ20~22cm、35~45g
羽色雌雄で違う
頭部、肩線は青、胸部は赤/緑、腹部は黄色
食性植物食性、種子、果実、花
寿命12~15年
価格20,000円~40,000円
※価格は変動します。表示より大幅に違うことがあります。

大人しく愛情深い鳥 ヒムネキキョウインコ【Neophema】

ヒムネキキョウインコの生態・分布

ヒムネキキョウインコは、オーストラリア南部の固有種で小さめのインコです。
南オーストラリア州、西オーストラリア州、ニューサウスウェールズ州に生息する草インコの一種です。

藪地、開けた森林(ユーカリ属やカズアリナからなる)などに生息していて、大規模な群れを形成します。
食性は植物食で、主にスピニフェクスの種子を食べます。
地表で採食を行い、水分は主に果実から摂取すると考えられます。
または水場から直接吸い上げて飲むこともあります。

繁殖形態は数ヘクタールに数ペアからなる集団繁殖地を形成し、8月から翌1月に枯れたユーカリの樹洞に巣を作り、1回に3から6個の卵を産みます。
抱卵期間は約18日で、雛は孵化してから約30日で巣立ちます。

上面や体側面は緑色、腹部は黄色い羽毛で覆われており、胸部はオスが赤色、メスは緑色をしています。
虹彩は暗褐色、嘴の色彩は黒、後肢の色彩は灰褐色で美しいカラフルな姿をしています。

生息地の大半が人の踏み入れない場所で、営巣場所から数年でいなくなることから、放浪しながら生活すると考えられており調査は難航しています。

ヒムネキキョウインコの雌雄の判断

ヒムネキキョウインコは雌雄で見た目が異なります。

オスの緋色の胸のインコは、濃い青色の顔、赤い胸、背中と頭のてっぺんが明るい緑色をしています。
お腹は黄色で、翼の下側には空色の羽があります。

メスも青い顔、緑色の羽と背中、緑色の胸を持っていますが、頭の色は青色が少なく、茶色が多くなっています。
胸と羽は緑色、腹部と太ももは明るい黄色です。
オスと同じように、腹部にも黄色い羽があります。

ヒムネキキョウインコの性格・形体

一般的に穏やかで静かでおとなしい性格の個体が多いため、飼いやすい種類のインコです。

ヒムネキキョウインコは、クサインコなどのオーストラリア原産のインコ同様に、飼い主にベッタリというようなベタ慣れする個体は珍しいです。
1対1の時間がたくさんあれば、おとなしく愛情深い鳥になります。

長年にわたり、ヒムネキキョウインコは「観賞用」の鳥であると考えられており、基本的には見るものであって触れるべきではないとおもわれてきました。
ほとんどの個体はおとなしく愛情深い鳥であるため、これは誤った特徴付けです。
ただし、この鳥はインコの中でも気性が荒く、他の種類のインコたちほど慣れない可能性があります。

ヒムネキキョウインコを手乗りに訓練することはできます。
この鳥のほとんどはいたずらをしたりすることはありません。
クサインコに共通することですが、ヒムネキキョウインコもおしゃべりは得意ではありません。

ヒムネキキョウインコの鳴き声

ヒムネキキョウインコの鳴き声は、高い声ですがインコの中でも小さくあまり騒々しくありません。
そのため、マンションなどの集合住宅でも近所迷惑になりにくく飼いやすいです。
叫び声や雄叫びのような呼び鳴きをすることはありません。

ヒムネキキョウインコの寿命

寿命は、12年から15年ほどといわれています。
飼育下では、もっと長寿になる可能性があります。

ヒムネキキョウインコのケージ・適温

比較的静かで小さいこの鳥なので、アパートやマンションのような集合住宅や住宅密集地に住んでいる場合、理想的なペットと言えます。
ケージは十分に動き回れるサイズを用意してあげましょう。
ヒムネキキョウインコはフィンチやセキセイインコなどの、他の穏やかな小鳥と仲良く同居することができ、
すべての鳥を収容するのに十分なスペースがあれば同じケージまたは鳥小屋に入れることができます。

ヒムネキキョウインコは、暖かく乾燥した気候を好みます。
湿気の多い湿った日本の環境では不快を感じますし、極端な温度の高低には耐えられません。
適宜温度調節をしてあげましょう。

野生下では溜まった水や濡れた葉の上で水浴びをすることを好む鳥です。
ケージ内に水浴び用の小さなボウルを用意してあげてください。
また、羽を広げたり、羽を曲げたりして日光浴することも好きなので、日当たりもきにかけてあげたいです。

他のほとんどのインコ・オウムと同様、 ケージ内に十分なスペースがない場合、またはケージの外で飛行する時間が与えられなかった場合、 羽むしりや自傷行為を始めることがあります。

まとめ

フレンドリーで穏やかな性格、鳴き声も体も小さく、羽色は美しく、初心者にも飼いやすいインコです。
ベタ慣れになってニギコロやお喋り・・・というのは無理ですが、少し距離があっても懐いてはくれますので、ベタベタした関係は好みじゃないという方にはとてもオススメの鳥さんです。

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