名前 | 和名:緋扇鸚哥(ひおうぎいんこ) 英名:Red-fan parrot 学名:Deroptyus accipitrinus |
分類 | オウム目インコ科ヒオウギインコ属 |
原産地 | 南米北部 |
分布 | 南米北部、ペルー北部~ブラジル |
サイズ | 34~36cm、190-280g |
羽色 | 雌雄で違いはない 頭部は灰色と白、後頭部~下腹部に赤と青、 翼~肩~尾羽は緑色 |
食性 | 植物食性、種子、果実、木の実、葉 |
寿命 | 約40年 |
価格 | 350,000円~500,000円 |
冠羽が扇のよう ヒオウギインコ【Deroptyus】
ヒオウギインコの生態・分布
ヒオウギインコは、アマゾンの熱帯雨林に生息する鳥です。
ブラジル、スリナム、ボリビア、エクアドル、コロンビア、ペルー北東部の地域、ベネズエラ、仏領ギアナ、ガイアナに分布しています。
標高400メートルまでの森林やサバンナの森林地帯で見られます。
赤色と青色の鮮やか羽の色が美しいインコで、興奮すると顔の周りの羽を逆立て、扇のような形になることが名前の由来にもなっています。
猛禽類のような鉤状になったクチバシ、インコとは思えない凶暴そうな頭部を備えている事から、「Hawk-headed Parrot(鷹のような頭のインコ)」という英名もあります。
あまり群れることはありませんが、3〜4羽の小さなグループで観察されることがあり、樹冠に営巣します。
日本では見かけることが少ないたいへん珍しい鳥で、2 つの亜種が認識されています。
首の羽は赤く、先端は紫色です。首の細長い羽を上げて扇を形成することで、サイズが大きく見え、潜在的な攻撃者を怖がらせて追い払うことができます。
顔は茶色で白い縞模様があります。胸は濃い赤に青の波形です。
目は黄色で、裸の灰色のアイリングがあります。
翼と側面は緑色です。長くて幅の広い尾も緑色です。くちばしはダークグレーとブラックです。
ヒオウギインコの雌雄の判断
雌雄で外見の違いはありません。
ヒオウギインコの性格・形体
ヒオウギインコの性格は、人懐こく遊び好きな反面、怖がりで臆病な個体も多いようです。
個体差はありますが、おしゃべりもできます。
幼鳥はおとなしい傾向がありますが、成鳥は気性が悪く頑固で、予測不能な意志の強い鳥になることがあります。
繁殖状態の場合、人間や一緒に飼われている他の鳥(同種の鳥や自分の配偶者を含む)に対して極度の攻撃性を示すことがあります。
ペットとして飼われているヒオウギインコは、特定の人間に懐く傾向があります。
他のオウムと同様、気質は個体によって大きく異なるので、優れたパートナーとなりえます。
ヒオウギインコの鳴き声
ヒオウギインコの鳴き声は、さえずるような調子、柔らかい口笛のような音など、変化にとんだ声で鳴きます。
のヒオウギインコ寿命
平均寿命は約40年と言われています。
ヒオウギインコのケージ
ケージのサイズは通常のインコと同様でいいでしょう。
繁殖期には他の鳥に対して攻撃性を示すことがあるため、別々のケージで飼うことをお勧めします。
ペットとしては予測不可能であり、人間に対して攻撃性を示すこともあるため、鳥類飼育の経験豊富な飼い主が必要です。この種は初心者にはお勧めできません。
くちばしが尖っていて噛む力も強く、物をかじったりもします。
ストレス解消も兼ねて、かじって壊せるおもちゃなどを用意してあげましょう。
まとめ
予測不可能な行動をとることがあるため、鳥類の飼育が初めての方には難しい鳥です。
また、長寿な鳥ですので、最後まで責任を持って飼育できるよう準備と覚悟も必要です。