名前 | 和名:達磨鸚哥(だるまいんこ) 英名:Red-breasted Parakeet 学名:Psittacula alexandri |
分類 | オウム目インコ科ホンセイインコ属 |
原産地 | 東南アジア~中央アジア |
分布 | インド、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム |
サイズ | 約35cm、130~170g |
羽色 | 雌雄で違いはない 頭は灰色、口ばしの上下が黒、胸はピンク色、緑色に黄色や青の差し色 |
食性 | 植物食性、種子、果実、花 |
寿命 | 20年~30年 |
価格 | 150,000円~200,000円 |
目と目の間の一本線がダルマのよう ダルマインコ【ホンセイインコ属】
ダルマインコの生態・分布
ダルマインコは、インド、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムなどの東南アジアに幅広く生息するインコで、5~7羽ほどの小さな群れで暮らしています。
くりっとした丸い目と、目と目の間に黒い一本の横線が入っているその見た目がダルマのようであることから、和名で達磨インコと名付けられました。
英名では黒い横線がひげのように見えるとされ、「Mustached Parakeet(口ひげインコ)」という名称でも呼ばれています。
日本には1960年代に輸入され、のちに関東を中心にダルマインコの野生化が報告されています。
近年、首都圏を中心としたワカケホンセイインコの野生化が、メディアでも頻繁に取り上げられるようになりましたが、同じホンセイインコ属であるダルマインコも、野生化し東京都ではダルマインコが繁殖した記録もありました。
現在は野生のダルマインコの群れはほとんど確認されていませんが、たまにワカケホンセイインコの群れに紛れている、ダルマインコの個体が目撃されることもあります。
ダルマインコの雌雄の判断
ダルマインコは、オスとメスで見た目が異なるので雌雄の判断は簡単です。
羽色は同じですが、オスのクチバシは鮮やかなオレンジ色なのに対し、メスのクチバシは真っ黒です。このクチバシの色を確認することで、ダルマインコのオス・メスを区別することができます。
ダルマインコの性格・知能
好奇心旺盛で社交的な性格です。
中型インコの中でもお喋り上手な子が多く、人の言葉をよく覚え流暢に使いこなします。
飼い主とのふれあいも大好きなので、毎日たくさん優しく話しかけてあげると、言葉を覚えてくれるだけでなく、信頼関係も育ち素晴らしいパートナーになってくれるでしょう。
ダルマインコの鳴き声
中型インコの中でもサイズが大きいダルマインコは、鳴き声も大きいです。
普段の鳴き声はそれほどやかましくありませんが、時々大きな声を発することがあります。
アパートやマンションなどの集合住宅や、家が密集している住宅街などで飼育する場合は、防音対策が必要になるでしょう。
ダルマインコの寿命
寿命は20~30年ほどで中型インコとしても長命の鳥さんです。
飼育下では、健康に気を付けていれば、さらに長生きする個体も多いです。
ダルマインコのケージ・適温
ケージは余裕のある広さのものを用意してあげたいです。
一羽飼いでも高さ90㎝、横幅60㎝くらいのものにしてあげましょう。
また、ダルマインコは群れを作る種ですので複数匹での飼育も可能です。
当然ながら複数羽で飼育する場合は、飼育する数に合わせてケージも大きくしてあげましょう。
ダルマインコは暖かいイメージの東南アジア原産ですが、標高の高い場所に生息しているため、寒さに強く、暑さや高湿度に弱い鳥です。
丈夫な鳥ですが日本の夏は高温多湿ですので、幼鳥や老鳥、病気のときなどは温度・湿度調節に注意する必要があります。
まとめ
人懐こい社交的なダルマインコは、おしゃべりも上手で、可愛い鳥さんです。
信頼関係を築けばとても良いパートナーとなってくれることでしょう。