名前 | 和名:背黄青鸚哥(せきせいいんこ) 英名:Budgerigar 学名:Melopsittacus undulatus |
分類 | インコ目インコ科セキセイインコ属 |
原産地 | オーストラリア内陸部 |
分布 | オーストラリア、アメリカ |
サイズ | 18-23cm、30〜40g |
羽色 | 雌雄での違いはない 野生はノーマルと呼ばれる緑色のみ |
食性 | 草食性、植物の種子、果実など |
寿命 | 7~8年 |
価格 | 3000円~8000円 |
一番身近で馴染み深いインコ セキセイインコ【Melopsittacus】
セキセイインコの生態・分布
一番身近で馴染み深いインコといえば、セキセイインコでしょう。
我が家にも数羽のセキセイインコがいますが、それぞれ個性がありとても可愛いです。
原産地はオーストラリア内陸部で、木がまばらに生えた乾燥地帯の原野に生息しています。
群れを作る性質が強く、大小さまざまな群れで行動します。
真昼の日射が強い時間はあまり行動せず、採餌や水飲みは朝か夕方に行います。
ほぼ1年中繁殖しますが、乾燥地帯に雨が降った後は特によく繁殖する逞しい鳥さんです。
巣は樹洞を利用するが、体が小さいので節穴にも巣を作ることができます。
1年に数回雨が降った年は餌も豊富になって個体数を大幅に増やし、大群が見られます。
野生のセキセイインコは、ノーマルグリーン(↑写真右の子)と呼ばれる黄色い頭に縞々がある緑色の1種類だけです。
でも、ペットとして人の手によって品種改良が進み、今ではそのカラーバリエーションは5000種類(‼)もあると言われています。
野生でも、まれに青や白のセキセイインコが生まれることはあるようですが、自然界ではそのような目立つ色は、残念ながら生き残ることができないようです。
飼育下でもよく繁殖し、価格も3000円~8000円ほどと他のインコたちと比べて、かなり安価です。
セキセイインコの雌雄の判断
性別は鼻のろう膜で判別します。
成鳥になるとオスは鼻が青くなり、メスは薄茶色になります。
ハルクインやルチノーなどは青い色素が欠乏しているため、オスでもろう膜の色がピンクです。
セキセイインコの性格・形体
セキセイインコは、体も小さく声もあまり大きくありませんので集合住宅でも飼いやすい鳥といえるでしょう。
バリエーション豊かな美しい羽色も魅力的です。
よく慣れるので、噛みつくこともそんなにないほうだと思いますが、思い切り噛まれても流血するほどのパワーはありません。
とても人懐っこく、男の子はお喋りが得意な子が多いです。
セキセイインコは俗に「インコ臭」と呼ばれる独特な匂いがあります。
一部のセキセイインコ愛好家にはこの「インコ臭」を嗅ぐのが好きな人がいます。
実際、うちの子の場合は干した布団を思い出す太陽の匂い(?)がします。
精米のような匂いや干し草のような匂いの子もいますし、無臭の子もいますので個体差はあるようですが、不快な匂いではありません。
セキセイインコの鳴き声
セキセイインコは仲間を呼ぶときに、高い声で「ピュルルン」「ピロピロ」などと鳴きます。
怒ったときや威嚇しているとき、興奮したり、恐怖を感じたときには大きな声で「ギャギャギャ」といった鳴き声を出します。
しかし、他のインコたちと比べると声量は少なめです。
集合住宅でも飼育しやすい鳥といえるでしょう。
セキセイインコの寿命
寿命は7~8年と言われていますが、ギネス世界記録での最高年齢は30歳だそうです。
健康管理で10年、15年と長生きする子も多いです。
セキセイインコのケージ・適温
飼育温度は20~30度が適正といわれますが、私が子供の頃(昭和)には年中屋外で飼育されていることも多かったと憶えています。
もちろん、今となってはそんな飼い方はよろしくないと思いますが、わりと丈夫な鳥だとは思います。
一番安い鳥かごを買ったとしても、破壊して出てくることはありません。
ただし、賢いので自分で扉を開けて出てくることはありますが、その場合はナスカンなどで止めてあげれば十分です。
まとめ
小さくて鳴き声も控えめで綺麗な羽色、よく人に懐き、人の真似して言葉も喋り、いい匂い。
糞も小さくてすぐ乾きます。そして手に入れやすい価格(安くても大切にしてね)。
個人的に、セキセイインコは初心者にも飼いやすい一番お薦めインコさんです。