名前 | 和名:翁鸚哥(おきないんこ) 英名:Monk Parakeet 学名:Myiopsitta monachus |
分類 | オウム目インコ科オキナインコ属 |
原産地 | 南アメリカ |
分布 | 南米、北米、ヨーロッパなどで再野生化した群が広い地域に分布 |
サイズ | 体長約30cm、体重100~150g 雌のほうが小さい |
羽色 | 雌雄での違いはない 十種類以上の色変わりがある |
食性 | 雑食性、植物の種子、果実、昆虫など |
寿命 | 約15年 |
価格 | 70,000円~200,000円 |
ヨウムに次ぐ賢さ オキナインコ【Myiopsitta】
オキナインコの生態・分布
オキナインコは『(全鳥種一賢い)ヨウムに次ぐ』とよく形容される非常に賢いインコです。
雌雄関係なく人の言葉もよく覚え真似をします。
またバードトリック(芸)もよく覚えてくれる高い能力を持った鳥さんです。
人にもとても懐きやすく丈夫で飼いやすい、優れたコンパニオンバードです。
南アメリカが原産地ですが、現在では再野生化した群がイスラエル、ベルギー、スペイン、ポルトガル、イタリア、スロバキア、カナリア諸島、アメリカ、バハマ、プエルトリコ、チリ、日本などで自然繁殖しています。
アメリカでは8つの州に外来種として定着し、フロリダ州における生息数は10万羽と推定されています。
野生種・ノーマル色の羽色は↑上の写真のように背面全体が明緑色、額、頬から胸にかけては淡灰色、風切羽は濃青色、嘴はオレンジ色…と、他のインコたちに比べ少々地味な色合いです。
ヨーロッパで最初に品種改良がおこなわれ、綺麗なブルーが誕生しました。
現在では、さらに世界中で品種改良が行われ、今では10種類を超えるカラーバリエーションが存在しています。
オキナインコの雌雄の判断
外見は雌雄でほぼ変わらず、性別の判別は難しいです。
オキナインコは女の子でも人の言葉の真似が得意でよく喋ります。
強いて言うなら、男子は遊び好きでアクティブにスキンシップを求める傾向が多く、
女子は小柄で性格はやや控えめでおっとりさんが多い印象です。
オキナインコの性格・知能
性格はさびしがり屋で甘えん坊です。
構ってもらいたいときや不安になったときなど、大声で呼び鳴きを続けます。
鳴き声はとても大きいので、集合住宅や住宅密集地では防音対策を施さないと飼育が難しいかもしれません。
噛み癖のある個体も多く見られます。
噛む子は雛のうちから噛み癖がでることが意外に多いですが、その後の飼育や環境で噛み癖は悪化も改善もします。
オキナインコは知能が高く、飼い主さんの様子をとてもよく観察していますので、噛み癖は抑えるのではなく、他で発散させるなど気長にしつけていきましょう。
噛むからと言ってカゴに閉じ込めっぱなしにしたり、飼育放棄することだけは避けたいところです。
オキナインコの鳴き声
鳴き声は、「キュイキュイ」「ギャーギャー」などいろんな声で鳴きます。
テンションが上っている時は首を振りながら「キャッキャッキャッ」と高い鳴き声を出します。
威嚇や怖がっている時や、警戒しているときもかなり大きな声で鳴きます。
屋内で飼育していても家の外にまで聞こえることがよくあります。
防音対策をしないと近所迷惑になります。
オキナインコの寿命
寿命は野生では約15年。飼育下では20~30年前後長生きします。
オキナインコのケージ・適温
最適な温度は 24度~28度ですが、寒さには比較的強い鳥です。
それでも耐えられる温度と、快適な温度はちがいますので、冬は最低でもケージ内の温度は20度以上を保つように設定してあげしましょう。
まとめ
オキナインコは、全インコの中でも特に賢く、お喋りも上手です。
人懐っこくスキンシップも大好きです。
丈夫で飼いやすいので、コンパニオンバードとしても非常に優秀です。
反面、とても甘えん坊で寂しがり屋さんです。
毎日しっかり時間をかけて遊んであげないと激しく呼び鳴きするので、騒音で近所迷惑にならないよう防音対策が必須です。
鳴き声の問題を解決できるなら、コンパニオンバードとしてとてもオススメの鳥さんです。