名前 | 和名:擬曙鸚哥(あけぼのいんこもどき) 英名:Maximilian’s Parrot 学名:Pionus maximiliani maximiliani |
分類 | オウム目インコ科アケボノインコ属 |
原産地 | 南アメリカ中東部 |
分布 | ブラジル中部、パラグアイ南東部、アルゼンチン北東部 |
サイズ | 25~30cm、230~290g |
羽色 | 雌雄で違いはない 淡いブロンズ色、胸部の帯は青、尾には赤紫 |
食性 | 植物食性、種子、果実、穀物 |
寿命 | 20~25年 |
価格 | 200,000円~300,000円 |
「モドキ」なんて失礼‼とても綺麗 アケボノインコモドキ【Pionus】
アケボノインコモドキの生態・分布
アケボノインコモドキは、ブラジル、ボリビア、アルゼンチン、パラグアイで見られます。
開けた森林や乾燥した熱帯低地林の、地理的に異なるさまざまな場所に生息しており、生息範囲の北と西では、やや乾燥した落葉樹林などに好んで棲み、南東部では、より湿った常緑樹林や半落葉樹林で見られます。
ブラジルでは標高1,500~1,600メートル、アルゼンチンでは最高2,000メートルに達します。
地域によっては標高約 6000 フィートまで移動することもあります。
ペアまたは最大約50羽の小さなグループを形成して暮らし、木の洞に巣を作ります。
スペインのマラガの公園では、2017年以来、野生の繁殖が観察されています。
Scary-headed pionus、Maximilian pionus、Maximilian parrot、Maximilian’s pionus、またはMaximilian’s parrotなど、たくさんの呼び名があります。
どの呼び名にも入っている「Maximilian」は、19世紀初頭にブラジル南東部の内陸地を探検した貴族で博物学者である ヴィート・ノイヴィートのマクシミリアン王子にちなんでいるます。
額と頭頂部の中央は黒褐色で、頭の残りの部分、うなじ、背中上部は濃い緑がかった青銅色です。
羽の縁は暗めで、鱗状に見えます。
腰と翼はくすんだ緑色で、鱗片は明るくなります。喉と胸の上部はくすんだ青色、腹部では黄緑色になります。
尻尾の下と尾の付け根は赤く、尾羽の内側は緑色、外側の尾羽は青色です。
未成鳥は成鳥に比べて頭が淡い緑色で胸の青が少ないです。
アケボノインコモドキは、通常のアケボノインコと違い、頭部の羽が青くないのが特徴です。
アケボノインコモドキの雌雄の判断
外見は雌雄とも同じで、性別を識別できません。
性別を確認するには、外科的性別鑑定または DNA鑑定をする必要があります。
ただし、オスの方が体が大きく、頭とくちばしも大きいのが一般的です。
幼鳥は一般に成鳥よりも羽毛が鈍く、喉や胸の上部の青紫が少ないです。
アケボノインコモドキの性格・形体
楽しい気質、気さくな性格、知性が高く評価されているため、アケボノインコ属の中でも人気があり、海外では一般によく飼われています。
この性質は、初めてインコやオウムを飼う人にとって良い選択でしょう。
穏やかな性格であまり大騒ぎしないので、集合住宅にお住まいの方にも最適です。
アケボノモドキは、アケボノインコ属の中でよく話すと言われています。
飼い主に献身的で、注目を集めることも好きです。
ただし、一部の個体、特にオスの個体は、特定の人物と絆を結び、他の家族などからその人物を積極的に守ろうとする傾向があり、攻撃的になることもあります。
ですが、多くのコニュアやアマゾンたちのようにうるさくなく、噛みつきにくい種です。
アケボノインコモドキの鳴き声
鳴き声は、非常に甲高い不協和音であるといわれています。
別の研究者は、その主な鳴き声は「二音節の繰り返しであり、時には単純であり、またさまざまな『会話』のような鳴き声もあり、鼻声的なものもある」と述べているように一定ではないようです。
一般的には、鳴き声はそんなに大きくなく、呼び鳴きも少ない大人しい個体が多い印象です。
アケボノインコモドキの寿命
平均寿命は25年であると言われています。
アケボノインコ属は、40歳以上生きることもありますが、野生下では事故や栄養不良により3年から10年しか生きられないこともよくあります。
アケボノインコモドキのケージ・適温
非常に活発な鳥なので、家に設置できる最大のスペースを用意してあげましょう。
理想は、止まり木から止まり木へ飛び回れるほど広いのが望ましいです。
一日のほとんどをケージの中に入れられている場合は特にそうです。
大型インコほど噛む力が強いわけではないので、そこまで耐久性のあるケージである必要はありませんが、非常に賢いので、錠を開けることをすぐに覚えます。
そのため、錠や脱走防止の対策が必要です。
本質的に活動的であり、密閉された状態では太りすぎる可能性があります。
どんなに広いケージであっても、毎日ケージの外に出して飛び回らせてあげましょう。
野生化できるほど丈夫な種です。
人が快適に過ごせる室温であれば、それほど神経質に温度管理せずとも冬を越せます。
ただし、幼鳥・老鳥、病気の時は適宜温度調節をしてあげましょう。
まとめ
中型インコながら、鳴き声がそこまで大きくなく、大人しい個体が多いインコです。
とてもおだやかで、めったに鳴かない個体も多いので比較的初心者向けのインコだと思います。
長寿ですので、人生の良いパートナーになってくれるでしょう。