名前 | 和名:赤腹翼長鸚哥(あかはらはねながいんこ) 英名:Red-bellied parrot 学名:Poicephalus rufiventris |
分類 | オウム目インコ科ハナネガインコ属 |
原産地 | 東アフリカ |
分布 | タンザニア、エチオピア、ソマリア、ケニア |
サイズ | 20~25cm、120〜150g |
羽色 | 雌雄で違う 灰色の羽、雄の腹はオレンジ色、雌の腹は緑色 |
食性 | 植物食性、種子、果実、花、花蜜、葉、樹皮 |
寿命 | 30~35年 |
価格 | 200,000円~400,000円 |
知的で愛情深く穏やか アカハラハネナガインコ【Poicephalus】
アカハラハネナガインコの生態・分布
アカハラハネナガインコは、アフリカ東部、タンザニア北東部、ケニア東部および北部、アフリカの角のエチオピア南部および東部、およびソマリア西部および北部地帯の固有種です。
通常、乾燥した低木地帯や森林、草原の半乾燥植物が生える地域に生息しています。
密集した葉を避ける傾向があり、枯れ枝に止まっていることが多いです。
エチオピアでは標高2,000mまでのサバンナで観察できます。
ソマリアでは、食糧の野生イチジクを求めて7月から9月にかけて標高約2,000メートルを移動します。
それ以外の場合は、通常 1,400 メートル以下でみられます。
通常、ペアまたは3〜4羽の家族グループで生活し、大きな群れが見られることはほとんどありません。
高い木かアリ塚に巣を作るといわれ、頻繁に水を飲むようで、シャイで見つけにくいといわれていますが、水辺でよく見かけることができるそうです。
それぞれの地域で採れる食料が限られているため、農園などの作物を荒らすので、害鳥として頻繁に駆除されています。
オレンジ色のお腹にもかかわらず、アカハラと名付けられたのは、発見された当時、オレンジという用語が英語の語彙に含まれていなかったためです。
アカハラハネナガインコの雌雄の判断
雌雄ではっきりと外見が違うので性別の判別は一目瞭然です。
オスは胸部と腹部の下部が明るいオレンジ色ですが、成体のメスはこれらの下部が緑色がかっています。
この二形性は幼い頃から発生し、まだ巣の中にいる雛にも見られます。
アカハラハネナガインコの性格・形体
とても陽気で、遊び好きで、知的で愛情深く、全体的に穏やかな性格です。
かごの中でおもちゃを使って一人遊びすることも上手にできます。
言葉や他の音を真似ることも得意でよく喋ります。(個体差はあります)
飼い主一人だけに執着させないように、家族全員と交流させることが重要です。
片足でぶら下がったり、仰向けになったりしてニギコロをさせてくれる子も多いです。
時々、愛想が悪くなることもありますが、ペットと良好な関係を築いていれば、対処可能です。
オスはセネガルパロットとよく似ていますが、セネガルオウムよりわずかに大きいです。
また、セネガルパロットはV襟のベストを着ているようですが、アカハラハネナガインコは丸襟のベストです。
アカハラハネナガインコの鳴き声
野生の飛行中の鳴き声は鋭く甲高く、断続的に繰り返されます。
よく慣れたペットのアカハラハネナガインコは、他のインコたちより騒がしくないです。
しかし、しつこく呼び鳴きをされるとかなりうるさいので防音対策はしたほうがよいでしょう。
アカハラハネナガインコの寿命
寿命は、個体は平均約30年といわれていますが、飼育下ではもっと長命な個体も多くいます。
アカハラハネナガインコのケージ・適温
中型オウム用の広さのケージで十分ですが、よく動くのでできれば広々としたケージを用意してあげたいです。
新鮮な空気と日光を感じることができるような場所に設置してあげましょう。
噛めるおもちゃをケージの中に入れてあげると退屈しのぎやストレス発散になります。
登ったり下りたりするのが好きで、止まり木など枝を齧るのも大好きです。
常に新鮮な枝を、定期的に供給することをお勧めします。
野生では水辺を好む鳥です。
水浴びが好きなので、水遊びもさせてあげましょう。
丈夫な種ですので、人間が快適に生活できる室温であれば、問題ありません。
幼鳥・老鳥・病気の時は適温も変わってくるため、様子を見ながら適宜調整してあげましょう。
まとめ
陽気な性格に恵まれたこの鳥は、人間のパートナーとして海外でも人気があります。
よく喋り、ぶら下がったり、転がったり、コミカルな仕草も見せてくれますので、見ているだけでも楽しい気持ちにさせてくれる鳥さんです。